派閥バランスを重視 副大臣・政務官を決定
政府は13日、第4次安倍再改造内閣発足に伴う副大臣25人、政務官27人の人事を決めた。各派閥から中堅・若手を多く起用した。
副大臣・政務官を合わせた数でみると、最大派閥の細田派が最多の計15人を出した。次いで麻生派が7人。竹下、岸田、二階の3派がそれぞれ5人ずつ、石原派が1人だった。2018年の党総裁選で首相と争った石破茂元幹事長が率いる石破派からは2人を起用した。派閥の規模に応じてバランスをとった。
派閥に属さない無派閥議員の起用は副大臣で2人、政務官で4人だった。経済産業副大臣の牧原秀樹氏、防衛副大臣の山本朋広氏は菅義偉官房長官に近い。
公明党からは副大臣、政務官に3人ずつを起用した。財務副大臣に遠山清彦氏、厚生労働副大臣に稲津久氏を充てた。
女性は副大臣に2人、政務官に6人の計8人を起用した。昨年の内閣改造と比べて2人増えた。女性活躍などを担当する内閣府政務官には今井絵理子氏を充てた。
安倍晋三首相は13日、新副大臣を集めた会議で「それぞれの分野で持てる力を存分に発揮し、政策実行にまい進してほしい」と求めた。菅官房長官は記者会見で「人事は適材適所だ。内外の諸課題に対応できる態勢が整った」と強調した。