海保巡視船を威嚇、日本海大和堆で 北朝鮮に抗議
江藤拓農相は13日の閣議後の記者会見で、8月下旬に日本海を航行中の海上保安庁の巡視船に対し、北朝鮮船とみられる船舶が接近したと明らかにした。威嚇行為があったもようだ。海域はイカやカニの好漁場である大和堆付近。農林水産省は大和堆周辺で操業していた漁船に対し、安全確保のため水域移動を要請した。
菅義偉官房長官は13日の閣議後の記者会見で「北朝鮮関係の船舶の可能性が高いとみて、北京の大使館ルートで厳重に抗議した」と明らかにした。
大和堆は北朝鮮による違法漁業が問題になっている。江藤農相は「違法操業は許されるものではなく、海上保安庁と連携し毅然として対応したい」と話した。水産庁によると、8月23日、通常とは違う見た目の船が同海域で確認されたため、海上保安庁に通報したという。