黄金世代の高橋 風にも負けず68で首位発進
昨年最終プロテストが行われたコースで、トップ合格のスコアが20アンダーだったことから、猛烈な伸ばし合いになるという事前の予想は、昼時の上空を存外に舞った風に吹き飛ばされた。それでも首位に立ったのは今季の女子ツアーで最も勢いのある1998年度生まれの黄金世代の一人だった。
高橋自身は昨年のプロテストを9アンダー、19位で突破。とはいえ「最終日の16番で1メートルから3パットでダブルボギーした悪いイメージしかないです」と肝を冷やした記憶しか残っていない。しかもその時より今回はラフが伸ばされ、設定は難しくなっている。
それでも今季ここまでパーオン率6位のショットを武器にしっかりと68をマークした。今季賞金は2200万円を超え、初シードも安全圏。6月のニチレイ女子では鈴木愛とプレーオフの激闘を演じて2位に入るなど、同世代ですでに9人を数える初優勝成就へ、あと一歩のところにいる。「早くみんなと同じ位置に並びたい」
2週前のニトリ女子は2日目で首位タイに立ち、前週のゴルフ5は酷暑の2日目に生涯自己ベストとなる65を出すなどして首位と2打差の4位に食い込んだ。今週の練習ラウンドは「最初は疲れがすごくて、ハーフを回るのがやっと。試合は大丈夫かと思ったけれど(初日の)きょうが一番体調がいい」と声を弾ませた。(串田孝義)