米、電子たばこの販売規制へ 若者間の流行を問題視
【ワシントン=鳳山太成】トランプ米政権は11日、若年の間で流行している電子たばこの販売を規制すると発表した。数週間以内に販売の一時禁止を含む新規制を公表する。果物やミントの風味を付けた電子たばこを常習する中高生が急増しているほか、肺の病気による死亡との関連も疑われるなど社会問題となっていることに対応する。
米食品医薬品局(FDA)が風味付き電子たばこの新規制を策定する。企業には30日以内に販売を停止するよう求め、その後は当局が許可した製品のみ再販売を認める。紙巻きたばこの風味がする電子たばこは対象外。
トランプ大統領は11日、ホワイトハウスで「人々が病気になったり、若者が影響を受けたりするのを許すわけにはいかない」と述べ、厳しく取り締まる姿勢を示した。
米保健福祉省によると、最近の調査では高校生の25%以上が過去30日以内に電子たばこを吸ったことがあると答えた。マンゴーなど甘い風味がある製品が米企業から販売され、若者の間で流行して問題となっている。
日本と異なり、米国では主な電子たばこにニコチンが含まれる。重い肺の病気にかかって死亡した患者が米国内で6人見つかり、米当局は電子たばこと健康被害の関連を調べている。米政権の動きは、日本にも影響を与えそうだ。
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