西山女王が挑戦者に 将棋・リコー杯女流王座戦
将棋の第9期リコー杯女流王座戦(特別協力・日本経済新聞社)の挑戦者決定戦が9日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指され、後手の西山朋佳女王(24)が午後3時14分、78手で伊藤沙恵女流三段(25)を破り、里見香奈女流王座(27)への挑戦権を獲得した。五番勝負の第1局は10月30日、高知市の「ザ クラウンパレス新阪急高知」で指される。
終局直後、西山女王は「里見女流王座はトップの方で、当たることも少ない。五番勝負を戦えるのは楽しみです」と喜びを語った。この日の将棋は、西山女王が序盤から馬を作り合う力戦に誘導。「構想通り」の展開に持ち込んで優位を築き、最後は鋭い攻めで先手玉を一気に仕留めた。
西山女王は2014年以来、5期ぶり2回目の女流王座戦五番勝負出場となる。女流将棋界には現在、7つのタイトルがあり、里見女流王座は清麗・女流名人・女流王位・女流王将・倉敷藤花とうち6つを保持。残る1つを西山女王が保持している。今回の五番勝負は2人のタイトルホルダーが戦う頂上決戦となる。