英航空BA、操縦士がスト決行へ 賃上げ折り合わず
【ロンドン=佐竹実】英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の操縦士でつくる労働組合は、9日から2日間のストライキを決行する。賃上げ交渉が折り合わないため。同社が1日に運航する約800便のほとんどが欠航になる見通しで、ビジネス客や旅行客への影響は大きい。
地元報道によると、操縦士約4千人がストに加わる。BAの利用客は1日で14万人を超え、損失は1日4千万ポンド(約52億4千万円)にのぼる。BAは羽田、成田、関西とロンドンを結ぶ直行便を運航している。
3年間で計11.5%の賃上げという会社提案を従業員の9割は受け入れたが、操縦士組合は業績に比べ不十分だとして拒んだ。英フィナンシャル・タイムズによると、BAの操縦士の平均年収は9万ポンド(約1200万円)。機長の場合、会社提案通りの賃上げなら平均で年収20万ポンドを超える。
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