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38歳フェデラー、続く現役 「東京五輪は家族次第」

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テニスの全米オープンでロジャー・フェデラー(スイス)が3日の準々決勝で敗退した。5連覇を達成した2008年以来の優勝を目指したものの、4年ぶりの4強入りも逃した。8月に38歳になったばかりの元王者にとって、全米は最も優勝から遠ざかる四大大会となっている。

ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が4回戦で途中棄権した後、ニューヨークのファンは少し色めきたった。順当に勝ち進めばフェデラーと準決勝で対戦することになる強敵が消え、トーナメントのもう一方の山ではラファエル・ナダル(スペイン)が勝ち進んでいた。

フェデラー対ナダルが決勝でついに実現する――。両者は過去40回も対戦しているが、全米だけは一度も顔を合わせていない。フェデラーの年齢を考えると、ここにきて実現のチャンスはますます限られてきていた。

フェデラー本人も過去7戦全勝と圧倒していたグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)に、準々決勝で屈するとは思わなかっただろう。優勢に試合を進めながら、55分もかかった第4セットの後、背中から首にかけて治療を受けた。当日午後から違和感があったそうで、試合後は「棄権するような状態ではなかった。いつもなら僕が支配できた彼のベースラインからの攻撃がきつかった。チャンスをものにできず、プレーが悪くなると痛みも感じる」と淡々と振り返った。

ウィンブルドン選手権の決勝で、ジョコビッチとテニス史に残るフルセットの死闘を繰り広げたのが約1カ月半前。2度もマッチポイントを握りながら敗北したショックを引きずっていたのか? 「いや、妻と子供4人、それに友達家族とすぐに車で旅に出かけたから、悩む暇もなくて、数日で立ち直った」

7月のウィンブルドンであれだけのプレーを見せられたら、フェデラーに「老い」という言葉はないのではと思わされる。だが、全米だけは様相が違う。

16年は膝のケガで欠場、17年は背筋痛もあって8強止まり。猛暑だった18年は熱のこもるスタジアムで熱中症のような状態になり、美しいフォームが乱れ、世界ランキング55位の選手に屈した。「理由は分からないけれど、近年、全米は運がない」と苦笑する。

全米はシーズンが3分の2近くすぎたときにあり、疲れがたまる頃だ。今季のフェデラーは16~18年にはスキップしていたクレーコートの大会に出て、5月終わりに開幕した全仏では4強まで残って戦った。得意の芝が舞台のウィンブルドンは気持ちよくプレーできたが、ニューヨークは欧州と比べて暑さが厳しい。ハードコートなのに「球足が遅い」のも影響しているようだ。

09年以降、全米で勝つチャンスがあったとしたらいつだったかと聞かれ、2つの年を挙げた。ファンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)に決勝で負けた09年と、「いつだったっけ? (錦織)圭が準決勝でジョコビッチに勝った後、僕がチリッチに準決勝で負けてしまった年(14年)」という。

決勝でジョコビッチに圧倒された15年を挙げなかったのが印象深い。急成長した6歳年下のジョコビッチが無敵に近い強さを見せ、フェデラーが13~16年まで一度も四大大会を勝てなかった時期だ。自身は31~35歳にあたり、年齢的な問題を指摘する声もあった。当時、引退を考えてもよさそうなものだったが、その気配すらなかった。

今年のウィンブルドン直前のフィナンシャル・タイムズ紙のインタビューで、「(その頃)勝ちを追い求めることにあくせくしないようにすることにした。(負けて)翌朝すぐ家に帰ることが可能でも、素晴らしいレストランに行き、シャンパンを飲んでから旅立つとか……」と語っている。遠征先でも街の中心部に宿をとり、観光も楽しむことにしたのだという。そうこうするうちに、ジョコビッチのプレーにケガでやや波が出るようになった。17年以降、フェデラーは3度優勝を積み重ね、四大大会の通算優勝回数を20まで伸ばした。

長く第一線にいられる秘訣を聞かれ、フェデラーは4つの理由を挙げた。「やっていることが好きであること」「それを楽しめるように努力すること」「妻、姉、両親、友達と安定した関係を築けていること」、そして「成功していること」。

いくら好きなことをしていても、家に長い間帰れず、友達と離れた生活を何年も続けるのは大変という。フェデラーは家族と子供4人のベビーシッターを引き連れてツアーを回る。旅先に友人も多い。そして「出た試合の50%も負けていたら嫌になるけれど、まだ僕もセリーナ(・ウィリアムズ)もトップ選手に勝てるから」。テニスでとりわけ重要なサーブとリターンが強い。特にサーブに絶対的な自信を持つので、ゲームを有利に進められ、省エネで勝てることも大きいのだろう。

今季は四大大会で優勝なしに終わったものの、引退をほのめかす言葉は出てこない。かつて「妻が僕と一緒にツアーを回りたくないと言ったら、辞める」と話していたが、00年シドニー五輪の選手村で出会った元WTA選手の妻ミルカさんは、いつも観客席にいる。

来年の東京五輪については「出場条件が分からないけれど、例外があるなら出る可能性はある。家族や体の状態次第だけれど」。ただ、それまでプレーはしていそうだ。今春、男子テニス協会内で内紛が勃発、選手会の委員だった選手3人が辞任する事態が起きた際、フェデラーはナダルとともに収拾に向けて立ち上がった。欠員となった委員にそろって立候補し、8月に当選。その任期が来年のウィンブルドン選手権まであるのだから。

(原真子)

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