AIで部品画像から図面検索 三栄商事、東大発スタートアップと
工作機械商社の三栄商事(名古屋市)は9日、部品などの画像からその製品の図面を瞬時に割り出すAI(人工知能)ツールを発売する。東大発スタートアップと共同開発した。製造業のコンピューター内には膨大な製品の図面が保存されているが、ファイル名などが複雑で検索するのに時間がかかるケースも多かった。現場の働き方を見直したい製造業向けに売り込む。
サービス名は「ブルーアシスタント」。画像を1枚アップロードすれば類似の製品と判断した図面を10枚表示する。現在は部品など比較的単純な構造の製品の図面しか割り出せないが、将来的には機械や建物など複雑な図面も推測できるようにする。利用料金は月額3万円から。
三栄商事は機械商社として1000社の取引先を持つ。同社には頻繁に「図面の検索が面倒」といった声が寄せられており、新事業として2年前に、AIを使った画像認識技術に強みを持つ東大発スタートアップ「Queue(キュー)」と開発を始めた。