中国、香港に苦渋の小出し譲歩 習氏側近も火消しに
Nikkei Views 編集委員 中沢克二
「混乱する香港問題の解決期限は9月中旬の中秋の連休前だ。中国人にとって一番、大切な一家団らんの日までに決着させるらしい……」
8月下旬、北京発と称されるメッセージが様々な形で中華世界に広がった。中国河北省の海浜リゾートに習近平(シー・ジンピン)国家主席ら現役指導者と長老らが集ういわゆる「北戴河会議」が終わって10日ほどがたっていた。
渦中にいた香港の人々は、北京で新中国建国70年の記念式典と軍事パレー...