「習・劉」経済路線に乱気流、4中全会で議論回避の構え
編集委員 中沢克二
「海辺(北戴河会議)から戻った(国家主席の)習近平(シー・ジンピン)は再び『人民の領袖』と呼ばれ始めた。それでも経済面の習近平路線は定まらない。驚いたのは(副首相の)劉鶴の急旋回だ」
「ようやく『4中全会』(共産党中央委員会第4回全体会議)という重要会議の10月開催が決まったのに、世界が注視する経済問題を主要テーマに挙げなかったのは驚きだ。政治は難しい」
中国の経済と政治に詳しい研究者2人の声で...
3期目となる新たな習近平(シー・ジンピン)指導部が発足しました。習政権では習氏に近いとされる「習派」は最高指導部を指す政治局常務委員で7人中6人を占め、序列24位以内の政治局員でも約7割が該当するとみられます。権力の一極集中を進める習政権の最新ニュースや解説をまとめました。
■「習政権ウオッチ」習政権の中枢で何が起きているのか。中沢克二編集委員が深掘りします。
■「大中国の時代」異形の膨張を続ける「大中国」の轍(わだち)と、習氏のビジョンを読み解きます