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時差・気候…W杯予選の若き欧州組、もう一つの戦い

サッカージャーナリスト 大住良之

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サッカーの2018~19年シーズン、欧州のトップリーグで最も安定してハイレベルのプレーを見せたのは、ドイツのアイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠だった。

このシーズン中に34歳から35歳になった長谷部がブンデスリーガで、メディアによっては「ベスト11」に選ばれる活躍を見せた背景として、18年6~7月のワールドカップ・ロシア大会を最後に日本代表から退いたことが小さからぬ要素としてある。

年に5回から6回、大半が9日間ずつの短期間の活動とはいえ、片道十数時間をかけて欧州と日本を往復し、時差調整をする間もなくハイレベルの試合をこなさなければならない負担は、想像のつかないものがある。その巨大な負担を言い訳にせず、日の丸を胸につけてピッチに立ったら常に最高のパフォーマンスを要求されるのが日本代表選手なのだ。

日本代表、海外組が過去最多の19人

9月5日の親善試合(対パラグアイ、カシマスタジアム)とともに10日のワールドカップ・アジア第2次予選、アウェーのミャンマー戦に臨む日本代表のメンバー23人には、欧州のクラブに所属する「海外組」がこれまでで最多の19人が含まれている。そのなかの実に10人が、今回が欧州クラブ所属選手として初めてのワールドカップ予選となる。

長く欧州でプレーし、日本代表歴も「100試合クラス」のGK川島永嗣、DF長友佑都、DF吉田麻也は豊富な経験をもち、欧州から日本に帰っての試合、そしてときに過酷なコンディションとなるアジア各地でのアウェーゲームにどう臨むか、知り尽くしている。しかし若い選手たちは、欧州から日本に帰国し、試合をし、そこからまた乗り継ぎを含め10時間近くかかる東南アジアに移動して数日間の調整だけで試合をするということに慣れているわけではない。

欧州のクラブでプレーしている選手が日本代表でプレーするには、ピッチに立つ前に2つの戦いを克服しなければならない。一つは時差との戦い、もう一つは気候の変化との戦いである。

欧州との時差は国や季節によって変わり、7時間から9時間。時差の影響は個人差があるが、一般に日本から7時間遅れの欧州に行く場合より、欧州から7時間早い日本に来るときのほうが影響が大きいといわれている。欧州ではこれから就寝という時間に起床しなければならないからだ。日本代表選手たちは通常ビジネスクラスを使い、睡眠時間をコントロールして移動先の時間に合わせるが、負担がかかるのは避けられない。

それ以上の敵が気候の変化だ。7月には猛暑を伝えられた欧州各国だったが、ここ数週間は最高気温も25度を超えず、朝晩には冷涼な気温となっている。ところが日本はまだ30度を超える日も多く、しかも非常に湿度が高い。

今回、日本代表はカシマスタジアムでのパラグアイ戦の翌6日にミャンマー戦が行われるヤンゴンに移動するが、熱帯モンスーン気候帯に当たるヤンゴンの9月はまだ雨期の最中で、夜でも気温は30度近く、湿度は80%を超える。日本で蒸し暑さに慣れる時間は多少あるといっても、非常に厳しいコンディションであり、経験が乏しければ体調を崩す選手も出るかもしれない。

ケア体制整うも、まだ個々の経験頼り

「欧州から戻ってのアジア予選」は、06年大会からずっと続いていることであり、日本サッカー協会には対処法が蓄積されているが、決定的な解決手段があるわけではない。フィジカルスタッフとメディカルスタッフが細かくケアし、選手の状態を把握する体制は整っているが、まだ「個々の経験頼り」という面があるのは否定できない。

18年のワールドカップ・ロシア大会後、20年の東京オリンピックという大きな刺激も手伝ってか、若い世代の急速な台頭が目立っている。その勢いに押されるように、今回の日本代表も、前述した「100試合クラス」のベテラン3人、それに続く中堅に当たる「50試合クラス」の4人(DF酒井宏樹、MF原口元気、MF柴崎岳、FW大迫勇也)を除くと、チームの3分の2以上が日本代表経験の浅い「若手」ということになる。

もちろん、その筆頭は、DFの冨安健洋、MFの中島翔哉、南野拓実、堂安律の4人。南野には4年前のカンボジア戦で数分間のワールドカップ予選出場経験があるが、他の3人は未経験。彼らは「森保ジャパン」の主力として初のアジア予選に臨む。

若い選手たちが最高のコンディションでプレーできるよう、日本サッカー協会や日本代表チームからの最大のサポートが必要であるのは間違いない。同時に、これまで欧州とアジアを往復しながら予選を戦い、勝ち抜いてきた経験をもつベテランや中堅選手たちのリーダーシップも不可欠だ。

FIFA(国際サッカー連盟)ランキングでは日本の33位に対し、ミャンマーは135位(19年7月発表)。しかし日本代表としては実に54年ぶりというヤンゴンでの戦いの前に、時差や気候の違いという、結果に大きな影響を与える重要な戦いがあることを忘れてはならない。

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