「東京銘柄」埋没は訴える 京都企業を超えろ
本社コメンテーター 梶原誠
米中貿易戦争で株式市場が荒れた8月は、日本企業が外国からの強い逆風にどこまで耐えられるかを試す「ストレステスト」の1カ月ともいえた。
その結果を珍しい視点で分析しよう。本社の所在地別に株価を点検すると、興味深い事実が浮かび上がる。「東京銘柄」の値動きが、「地方銘柄」に劣るのだ。
8月、東京銘柄の時価総額は3.5%減少したのに対し、地方銘柄は3.1%減にとどまった。偶然ではない。3年前と比べると、...
東京、ニューヨーク、ソウル、香港を拠点に市場を通して世界を見てきた。アジア通貨危機、日本の金融危機、リーマン危機も取材。編集委員、論説委員、英文コラムニストを経て2017年2月より現職。市場に映る全てを追う。
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