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斎藤王座vs.永瀬叡王 将棋王座戦五番勝負が9月2日開幕

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斎藤慎太郎王座(26)に永瀬拓矢叡王(26)が挑戦する第67期将棋王座戦五番勝負(日本経済新聞社主催)が9月2日に開幕する。同世代で奨励会入会が同期の両者とも、念願の初タイトルを獲得して以来、初の番勝負となる。両者は過去2戦して1勝ずつ。初防衛か二冠か。飛躍する20代タイトルホルダー同士がぶつかる注目のシリーズだ。

斎藤慎太郎王座 初防衛へ 自分らしく

今年度、6月までは月1局ペースと対局が少なく、自分の状態も分かりにくかった。タイトルホルダーとなったことで他棋戦でシードになったり、1回戦負けがあったり。昨秋の王座戦が終わってからの成績は指し分けくらい。もちろん本意ではない。8月からようやく月4~5局に増える。王座戦前に、対局の感覚をしっかり戻していきたい。

王座獲得後は新しい戦法に挑戦したり、結果が出たり出なかったりと波もあったが、今はそうした経験を全部プラスにできる感触がある。それをこの五番勝負で発揮できれば。挑戦者だった前期と変わらず、自分のペースで戦うことを忘れず臨みたい。

永瀬さんは本戦の4局とも時間を残してリードを守る、安定した"らしい"将棋を指していた。奨励会入会も三段リーグ参加も同期だがプロ入りでは先を越され、早く追いつきたいと思っていた相手。そんな永瀬さんとタイトルホルダー同士の番勝負を戦えるのは感慨深いし、楽しみです。

今年からチェスクロック使用となり、(1分未満切り捨てだった従来より)実質的な持ち時間は1時間弱少なくなる感覚だ。時間を使いすぎないよう決断力も要るし、早くから形勢を損ねないよう慎重さもいる。時間配分も難しいが、できる対策はしっかりやっていくつもりだ。

永瀬拓矢叡王 懸命に準備、熱戦に

今回の本戦は4局とも先手番。他棋戦では偏っていないなか、王座戦に集まった。チェスクロック5時間の対局は、実は叡王戦で経験済み。チェスクロの対局は、1分未満切り捨ての曖昧さがない分、時間配分がしやすくわかりやすい。今回は夕方の休憩も30分に短縮される。自分は「食べるのも仕事」と思っていて、対局中も食べる方なので、ここも気をつけたい。

初タイトルを獲得して充実している、といわれるが、危機感の方が強い。タイトルホルダーとして後輩の模範となる振る舞いを、とも意識するが、一番は盤上。もっと地力をつけないと。他のタイトル保持者など上の方に少しでも近づきたい。

斎藤さんは切れ味鋭い居飛車党で、粘り強さを身につけて結果に結びつけた印象。順位戦など先後が決まっている将棋に強い作戦家というイメージもある。

攻めの斎藤さんと受けの自分はタイプが全く違う。かみ合うか、かみ合わないか、どちらにせよ極端になるのではないか。自分は上の世代との対局が多く、同世代とはあまり指していない。楽しみです。

今の調子はよくも悪くもない。上げていかないと。一生懸命準備をして、いい状態でいい将棋を指して、その上で結果を出せたら。熱戦にできたらいい。

展望を聞く 斎藤、終盤で鋭い切れ味 永瀬、読み頼りに相手封じ

五番勝負の展望を、佐藤天彦九段(31)と稲葉陽八段(31)に聞いた。

――今春、叡王戦で初タイトルを獲得した永瀬が挑戦者に名乗りを上げた。

佐藤 もともとの「負けない将棋」がさらに厚みを増してきた。本戦では4局とも先手とツキもあった。

稲葉 叡王獲得以降は永瀬にしては黒星が目立つが。もっとも、他棋戦が減ることで王座戦に集中できる面もある。昨夏は八大タイトルを8人で分け合ったが、現在は渡辺明(棋王・王将・棋聖)が三冠、豊島将之(名人・王位)が二冠とまた集約されてきた。永瀬はこの番勝負に勝つと二冠で豊島に並ぶ。王座戦にかける思いは強いだろう。

――斎藤の状態をどう見る。

佐藤 対局が少ない。(名人在位時)自分も番勝負開幕前に対局が少ないことが多く調子が自分でもよくわからなくなった。7月のB級1組順位戦で永瀬との直接対決に勝っており調子が悪いとは言えないが、安定してはいない。

稲葉 調子はよくも悪くもなさそう。ただここに来て対局も増えている。調子は上げてくるだろう。

――両者の棋風は。

佐藤 対照的だ。永瀬は絵に例えるなら細密画。読みを頼りに序盤から終盤までリアルに描き込んでいく。対して、斎藤は大きく絵を描くタイプ。「ここにリンゴを置いたら面白いんじゃないか」といった構図でも工夫を好み、安定は必ずしも求めない。最後は詰め将棋で培った終盤力で精密に仕上げてくる。

稲葉 時間の使い方も対照的だ。永瀬は序盤は早指しで飛ばすことが多く、斎藤は丁寧に時間を使う。序盤の研究が深く丁寧に読む、もともとは受けの棋風だが積極性を取り入れて結果を出してきた、という共通点もある。

佐藤 永瀬は、最初から最後まで相手にやりたいことをさせず、相手を封じて勝つタイプ。斎藤は序中盤で差をつけられないようにして、終盤で得意の切れ味を発揮する機会を探ることになるだろう。

――戦型予想は。

佐藤 永瀬先手で斎藤が2手目△8四歩なら矢倉か角換わりか。永瀬は時期によって戦法にこだわる印象があり、今は矢倉を連投している。斎藤先手なら相掛かりか矢倉か角換わりか。2人とも後手で横歩取りを指す数少ない棋士なので、先後にかかわらず横歩取りの可能性もある。

稲葉 矢倉、横歩取りは1局は出るだろう。あとは相掛かりに角換わり、一手損角換わり、雁木(がんぎ)。色々な戦型が見られるかもしれない。

――今期からチェスクロック使用、夕方の休憩が30分に短縮、と変更される。

佐藤 終盤に時間を残すため、午前中からハイペースで進み早くから形勢が傾くケースも増えるのでは。

稲葉 斎藤は相手関係なく自分のリズムを守る。序盤の早指しで形勢を損ねることは少ないが、終盤、時間がなくなってどうか。対して永瀬は序盤で飛ばして形勢を損ねる心配もある。

――勝敗予想は。

佐藤 同世代で力も拮抗する両者だが、最近の充実ぶりを買って3勝2敗で永瀬奪取と予想する。

稲葉 斎藤は直前の直接対決を勝っていいイメージで臨めるのが大きい。互角だが、3勝2敗で斎藤防衛とみる。

=文中敬称略

◇ ◇ ◇

羽生九段、30年連続本戦の偉業

若手の活躍が目立った。1次予選から勝ち上がってきた近藤六段、佐々木五段の2人が本戦入り。特に佐々木五段は2次予選で広瀬章人竜王を、本戦1回戦で昨年ベスト4に入った史上最年少プロ・藤井七段を破る快進撃を見せた。

その若手陣を相次いで止めたのが羽生九段。ベスト4進出により来期の本戦シード権を得て、1991年以来30年連続の本戦出場(王座在位時を含む)という偉業達成を決めた。準決勝で豊島名人に敗れたものの、王座戦との好相性や若手キラーぶりは健在だ。

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