NTT西、企業のデジタル変革支援 大阪に専用施設
NTT西日本は26日、企業がデジタル技術で仕事のやり方を抜本的に変える「デジタルトランスフォーメーション(デジタル変革)」の支援施設を大阪市に新設した。例えば製造業が生産データを持ち込むと、不良品率や設備故障の予測などが分かる。アートコーポレーションなど20社が先行参加し、今年度内に参加企業を60社まで増やす。
施設名は「LINKSPARK(リンクスパーク)」。NTT西の小林充佳社長は26日の記者会見で「企業に気軽に訪れてもらい、デジタル技術に詳しい弊社社員と一緒に課題と対策を見いだすきっかけの場にしたい」と話した。アートコーポレーションとは引っ越し車両の配車の効率化などに取り組む。既存事業をデジタル技術で効率化することに加え、新規事業の創出にもつなげる。
NTT西は固定電話の構造的な需要減少を踏まえ、法人向けの課題解決型サービスを成長分野に位置付けている。将来はリンクスパークを他の都市にも設けて、地域ごとの企業の特徴を捉えたデジタル化支援を展開する方針だ。
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