世界の分裂防げるか、結束確認へ正念場 G7開幕
保護主義・ポピュリズム台頭
【ビアリッツ(フランス南西部)=甲原潤之介】主要7カ国首脳会議(G7サミット)が24日午後(日本時間25日未明)、フランスのビアリッツで開幕した。米欧は保護主義やポピュリズム(大衆迎合主義)が台頭し、閉塞感を強める。米中両国による報復関税合戦はグローバル経済の危機でもある。世界の分裂を阻止できるか。G7サミットはその試金石となる。
G7サミット直前の23日、トランプ米大統領は2500億ドル(約26兆円)分の中国製品に課している制裁関税の引き上げを発表した。中国の報復関税への対抗措置で、トランプ氏はその余勢を駆ってG7に参加する。
2017年にトランプ氏が大統領になって以降、サミットの風景は一変...