関西の研究者、起業家目指せ リバネスが支援プログラム
スタートアップ支援のリバネス(東京・新宿)などは23日、社会課題の解決を目指す研究者の起業を支援するプログラムを始めると発表した。企業や町工場の協力を得て、事業計画の立案や製品開発、事業運営などを手助けする。将来は海外の企業や人材も呼び込み、大阪をアジアの社会課題解決スタートアップの集積地とする考えだ。
大阪府内で開催する「大阪テックプランター2019」は、大学に埋もれている技術を社会課題の解決に生かす狙い。10月4日まで応募を受け付け、書類選考を通過した9チームが11月末の最終選考に進む。選考中から全ての応募者を対象に事業支援を実施する。
支援企業にはロート製薬や、ものづくりスタートアップのDG TAKANO(東京・台東)などが名乗りを上げた。うめきた2期地区の開発事業者も協力する。参画企業は随時募る。
リバネスは博士号を持つ社員が多く、研究者目線での事業支援が強みで、ユーグレナを育てた実績がある。リバネスの丸幸弘グループ最高経営責任者(CEO)は23日の記者会見で「大阪には理系の研究科を持つ大学が多い。大学の枠を超えて、社会課題を解決したい」と話した。
同様の取り組みは2016年の熊本県を皮切りに実施地域を増やしている。19年度は初開催の大阪を含む11府県で実施する。
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