野田前首相ら立民・国民と合流協議へ 社民は参院会派離脱せず
野田佳彦前首相が代表を務める衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」は22日の総会で、立憲民主党と国民民主党の会派合流に向けて具体的な協議に参加すると決めた。近く設置される会派運営協議会に加わり、今後の政府提出法案への対応などを協議する。社民党は立民と国民民主の合流後も、参院の立民会派から離脱しないと決めた。
野田氏は総会後、記者団に「我々は社会保障を立て直すというところで活動してきた。そういうものが通しやすい空気をつくれるよう、ものを言っていきたい」と語った。23日には立民の枝野幸男代表に伝達する。
立民と国民民主は月内にも会派運営協議会で会派の意思決定手続きや運営方法などの検討を始める。「社保」は旧民進党系の無所属議員ら8人からなる。総会の出席者によると、協議会に加わることに異論は出ず「会派合流後もしっかり我々の存在感を示すべきだ」などの意見が出た。
参院で立民と統一会派を組む社民党は22日の常任幹事会で、立民と国民民主の会派合流後も離脱しない方針を決めた。又市征治党首は同日の記者会見で、会派合流に関し「バラバラだった野党が統一対応していくことは与党への対抗力が全然違ってくる」と歓迎した。立民からの衆院会派に加わる要請を断った理由には次期衆院選に向けて「党の存在感を無くさないためだ」と語った。
衆院で立民、国民民主、「社保」が同じ会派になると計117議席で、第2次安倍政権発足後の野党第1会派として最大となる。参院では立民、国民民主の会派を合わせると計60議席になる。