家事代行のベアーズ、マンションに「コンシェルジュ」
家事代行サービスのベアーズは22日、大型マンションに常駐スタッフを置き、家事代行などを提供するサービスを本格的に始めると発表した。住民は専用のスマホアプリを通じ、10分500円から風呂の排水溝掃除や洗濯物畳みなどを常駐スタッフに気軽に依頼できる。洗濯代行や家具レンタル業者などと提携し家事代行以外のサービスも提供。利用者の幅広い要望に応える。2022年までに1000棟のマンションへの導入を目指す。
新サービス「MAUCHI(マウチ)」はマンションの管理組合などを対象に導入を呼びかけていく。導入マンションの住民はアプリを通し、常駐するベアーズのスタッフに家事代行サービスを短時間から依頼できる。
家事代行以外のサービスもアプリを通じて依頼できるようにする。アプリや常駐スタッフがマンションの「コンシェルジュ」代わりとなるイメージだ。現状では洗濯代行のアピッシュ(東京・渋谷)や家電レンタルのレンティオ(東京・品川)など3社のサービスが利用できる。現在、約50社と新規提携の相談を進めているという。
同社は5月から首都圏のマンション6棟で試験的に導入したところ好評だったため、8月からの本格導入を決めた。
ベアーズの高橋健志社長は「サービス分野のアマゾン(・ドット・コム)のような、ポータルサイト企業を目指していく」と話し、20年までに100棟、22年までに1000棟のマンションにマウチの導入を進めていく考えを示した。新サービスをテコに22年9月期の売上高を18年9月期の約2倍となる100億円まで引き上げる目標だ。