イオン、四国電と災害時の支援協定 電力会社で4社目 応急送電に活用
イオンは19日、四国電力と災害時に協力する協定を結んだと発表した。四国に持つ店舗の敷地を四国電に提供。復旧拠点として使い、病院や一時避難所への応急送電につなげる。イオンは東京電力などとも同様の協定を結んでおり、豪雨や台風など近年相次ぐ大規模災害への備えを進める。
災害が起きた際、イオンが香川県や徳島県などで運営する約16店の総合スーパー(GMS)などの駐車場を四国電に貸す。病院や同社の敷地内に設けた一時避難所への電力復旧を目指す。イオンは四国電の従業員向けの食料提供も担う。
イオンが災害時に協力する協定を結ぶのは、電力会社では四国電が4社目。両社は今月24日に愛媛県今治市で開かれる同市の総合防災訓練に参加する予定だ。
イオンは16年に5カ年の事業継続マネジメントを策定。緊急時の支援体制を整えるため、全国の地方自治体のほか、日本航空や東京海上日動火災保険などと相互協力する協定を結んでおり、その数は約900に上る。電力会社とは19年東電と結んでいる。