ジュゴンの赤ちゃん死ぬ タイ、プラごみ誤飲か
【バンコク=共同】タイの海岸で迷子になって地元当局に保護され、人気を集めていたジュゴンの赤ちゃんが17日、死んだ。プラスチックごみの誤飲が死因とみられる。タイのメディアが18日までに報じた。
プラごみによる海洋汚染の深刻さを示すとして、タイで大きな反響を呼んでいる。地元当局は海洋保全に向けた取り組みを強化するという。
死んだのは生後約8カ月の雌の「マリアム」。4月に南部の浅瀬で親とはぐれているのが見つかった。係員が餌をやる様子などが24時間インターネットで配信され、愛らしい姿からタイで一躍人気者になったが、最近衰弱し始めていた。
解剖の結果、腸に大量のプラごみが詰まっていた。これによる炎症で感染症を引き起こし、死んだとみられている。