枝野氏、玉木氏に再回答要求 会派合流構想は結論持ち越し
立憲民主党の枝野幸男、国民民主党の玉木雄一郎両代表は15日、国会内で会談した。玉木氏は立民からの衆院会派の合流提案について衆参両院で統一会派を結成するよう逆提案した。枝野氏は「我々の提案に答えていない」と再回答を要求し、結論を持ち越した。
玉木氏は会談で枝野氏に「衆参両院で統一会派を結成する」「政策的方向性、その他の必要な事項について、誠実に協議し合意を形成する」などと記した文書を示した。
枝野氏は5日の玉木氏との会談で、立民の憲法に関する考え方や原発ゼロ政策などに理解を求めた上で同党の衆院会派に加わるよう呼びかけていた。ただ玉木氏は15日には具体的な政策には言及しなかった。
枝野氏は会談後、記者団に「我々の提案に賛同できるかどうかを答えてほしい。来週の早い時期に何らかの話をお持ちいただければと期待している」と述べた。玉木氏は「十分でないと枝野氏が思うところがあれば真摯に回答しないといけない」と語り、枝野氏の提案を改めて精査する考えを示した。立民幹部は「次、同じ回答を持ってきたら破談だ」と語った。
会派の合流構想は枝野氏が5日に玉木氏との会談で提案した。衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」や社民党にも呼びかけたが、社民はすでに断った。
衆院会派で立民、国民民主、「社保」が一緒になると計117議席となり、第2次安倍政権発足後の野党第一会派としては最大だ。国民民主が提起する参院での立民、国民民主の統一会派が実現すれば計60議席になる。衆院に議席を持たないれいわ新選組などとの連携をどうするかが課題となる。