博報堂DY、アマゾン動画広告の効果を予測
博報堂DYホールディングスは15日、テレビCMと動画広告の効果を予測するサービスに、アマゾンジャパン(東京・目黒)の電子商取引(EC)サイト上の動画広告を加えたと発表した。テレビやインターネットなど複数の媒体に広告を配信する企業の広告戦略を支援する。
博報堂DYの広告効果分析ツール「TV Cross Simulator」の対象にアマゾンを加えた。同ツールは業種や商材など10種類の項目を設定すると、性別や年齢などのターゲット層、キャンペーンの目的、予算規模に応じて、どのメディアに広告を出稿すれば効果が高まるかといったプランを策定する。
博報堂DYが持つ消費者のサイト閲覧データと、アマゾンのIDにひも付いたデータなどを、個人が特定できないように統計処理する。これらのデータを掛け合わせることで、広告効果を精緻に予測できるようにする。
購買履歴などのデータや商品を薦める機能のノウハウを活用することで、個人の嗜好に沿って配信する「ターゲティング広告」の精度は高められるという。電通によるとネット通販など物販系の国内EC広告市場は2018年が前年比20.6%増の1123億円だった。国内のネット広告全体の伸び率の16.5%を上まわる。
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