東武のSL大樹、経済効果70億円
東武鉄道は10日に運行開始から2周年を迎えた蒸気機関車(SL)「大樹」の経済波及効果が70億円に上るとの試算を明らかにした。開業前から19年3月末までの観光消費額などを積み上げた。鉄道事業本部の吉野利哉本部長は同日の記念イベントで「リピーター獲得に向け、乗車時はもちろん、降車後の楽しみにも磨きをかけたい」と話した。
下今市―鬼怒川温泉間を結ぶSL大樹は土日祝日を中心に年間約140日運行する。沿線の観光施設とコラボして特別列車を企画したり、客車にJR北海道の夜行急行列車「ドリームカー」を導入したりするなど集客に力を入れている。乗客は運行開始から2年で20万人を突破した。