そーせい、3億円の最終黒字 1~6月
創薬ベンチャーのそーせいグループが13日発表した2019年1~6月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が3億9500万円の黒字だった。前年に決算期を3月期から12月期に変更したため単純比較はできないが、前年同期間の25億円の赤字から改善した。米ファイザーなど世界の製薬大手との共同開発が進んで「マイルストン収入」が増えた。
売上高にあたる売上収益は前年の同期間に比べて3.3倍の50億円。このうちマイルストンや契約一時金の収入が31億円を占める。
1月には英製薬大手アストラゼネカと共同開発するがん免疫療法の臨床試験が進展し、1500万ドル(約16億円)を受け取った。5月にはスイス製薬大手ノバルティスから250万ドル(約2.6億円)、5~6月にかけてファイザーから計600万ドル(約6.3億円)のマイルストン収入を得た。
研究開発費は18億円と、18年1~6月に比べ4割減少し、利益を押し上げた。世界大手との提携が見込める新薬候補に開発を集中。18年9月に認知症治療薬の候補の開発を中断したことも影響した。
19年12月期通期の損益見通しは開示していないが、研究開発費や一般管理費の見通しは据え置いた。
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