帰省ラッシュ、10日がピーク 最長で40キロ渋滞も
お盆休みを故郷や行楽地で過ごす人の帰省ラッシュが本格化し、各地の高速道路では早朝から渋滞が始まった。交通各社の予想ではラッシュのピークは10日とされ、中央道や東名高速で最長約40キロの渋滞が発生する見込みだ。東京駅発の新幹線は多くの列車が予約でほぼ満席になっている。
日本道路交通情報センターによると、各地の下り線で渋滞が起きている。10日午前6時30分時点で東名高速秦野中井ICを先頭に約31キロ、新名神高速草津田上ICを先頭に約27キロ、関越道坂戸西ICを先頭に約19キロなどとなっている。
高速道路各社のお盆休み期間(8月8~18日)の渋滞予測によると、下り線は10~12日が混雑のピークとなる見込みだ。10日は中央道相模湖ICで午前5時ごろに40キロ、東名高速秦野中井ICで同6時ごろに40キロ、九州道筑紫野ICで同10時ごろに30キロの渋滞が予想されている。
Uターンラッシュは14~15日という。お盆休み期間の10キロ以上の渋滞回数は上下線合わせて520回起きると予想され、昨年実績(498回)を22回上回る見通しだ。各社は交通量を分散させるため、下り線は13~14日、上り線は16~17日の利用を呼びかけている。
JR6社によると、鉄道も下り線は10日が最も混雑しそうだ。東京駅を10日午前に出発する「のぞみ」や「ひかり」は7月25日時点でほぼ満席。北海道や東北に向かう「はやぶさ」も同日時点で朝夕の一部の便を除いて終日ほぼ満席となっている。JR6社によると上りのピークは8月15日。
日本航空と全日空は2日に混雑状況を発表した。国内線下りは9~12日が激しく混雑し、予約率は9割を超えている。お盆休みを海外で過ごす人も多く、10日の日本発の国際線の予約率は日本航空で98.1%、全日空で93.7%に達した。