北朝鮮、29日に最高人民会議 重要政策決定か
【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、最高人民会議(国会に相当)が29日に平壌で開かれると報じた。8日の最高人民会議常任委員会で決定した。同会議の招集は4月11、12両日以来となる。北朝鮮の憲法は同会議を年1~2回招集すると定めているが、実際に年2回開かれるケースは珍しい。重要な政策や人事を決定する可能性もある。
ラヂオプレスによると、北朝鮮が最高人民会議を年2回開催するのは2014年以来。今年4月の同会議では金正恩(キム・ジョンウン)委員長を国務委員長に再任したほか、金正恩氏を「国家代表」と位置づける改正憲法を議決した。2日目の会議では金正恩氏が異例の施政演説に臨み、トランプ米大統領との3回目の会談に意欲を示した。
20年までの国家経済発展5カ年計画に絡む経済関連政策や、再開されずにいる米国との非核化交渉を巡る立場を明らかにするかどうかが焦点となる。北朝鮮は最近、8月20日まで予定する米韓合同軍事演習への反発を強め、7月25日から4度にわたって短距離弾道ミサイルなどの飛翔体を発射した。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。