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体操団体、「金」奪還 2016年リオ五輪

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「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」。名実況と共に記憶される2004年アテネ五輪の体操男子団体の金メダル。体操ニッポンの勇姿に憧れた当時の少年たちにとって、五輪の団体金こそ最高の勲章だった。

内村航平、白井健三の二枚看板を誇る新生ニッポンは15年世界選手権で37年ぶりに優勝、自信を持って南米リオデジャネイロの地に乗り込んだ。だが、公式練習に続いて予選でもミスが相次ぎ、まさかの4位。12年ぶりの金メダル奪還に暗雲が垂れこめた。

追い込まれた5人は決勝で気迫の演技を見せた。最初のあん馬で山室光史が落下したものの、3種目めの跳馬で白井が高得点を出して2位に浮上。加藤凌平、田中佑典、内村が15点台を並べた5種目めの鉄棒でロシアを逆転し、最後の床運動も内村が締めくくった。

5人全員が今も現役を続けるが、若手の突き上げに遭い、今年の世界選手権代表には内村、白井も含めて1人も残れなかった。果たして東京五輪の舞台に立てるのか、彼らの反発力に再び注目が集まっている。

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