新潟大と新潟・佐渡市、農業と自然共生へ対話型会議
新潟大学と新潟県佐渡市は佐渡の里山地域での農業の課題解決に向けたプロジェクトに取り組む。新潟大の技術系研究者らと住民による対話型の会議を9月に立ち上げる。現場で解決を必要とする課題などのニーズをくみ取り、技術の提案や実用化につなげる。農業分野での技術革新を進めるとともに、トキなど自然との共生を目指す。
住民と技術者らが集う「未来会議」と、課題解決策を検討する「ソリューションチーム」を立ち上げる。9月から1カ月に1度のペースで会議を開き、12月をメドに技術提案する計画だ。
対象地域は佐渡市の複数の集落を検討している。佐渡には棚田や谷状の地域にできた小規模な「谷戸田」が多い。中山間地での農業へのIT(情報技術)導入などが検討テーマとなる見込みだ。
プロジェクトは、技術革新による地域の課題解決を目指した取り組みを支援する文部科学省の事業に採択された。農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)や第四北越フィナンシャルグループ(FG)、農業支援システムのウォーターセル(新潟市)も参画する予定だ。
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