千葉県浦安市、那覇市にコールセンター 災害対応
千葉県浦安市は首都圏直下型地震など大規模災害時に市民への行政情報の提供を滞りなく実施するため、那覇市に「災害コールセンター」を設置した。事前に研修を受けたオペレーターが、発災後に市から提供される避難所や交通規制などの情報を市民に伝える。市によると、大規模災害対応のために遠隔地にコールセンターを設置するのは県内で初めてという。
1日に設置した災害コールセンターの運営は、KDDIエボルバ(東京・新宿)に委託。那覇市内の同社コールセンター内に浦安市専用ブースを常設し、緊急時用の電話回線を敷設した。本年度の事業費は約100万円で、来年度以降は必要経費を市が同社に支払う。
震度5以上の地震発生で設置される市災害対策本部が市内の被災状況を踏まえて、発災から24時間以内にコールセンターの運用を始めるか判断する。運用時は原則10人のオペレーターが市民の問い合わせへの対応に当たる。発災直後は避難、救護、2次災害防止、交通規制などの情報、復旧時は仮設住宅の申し込み方法や災害ごみの処分方法などを提供する予定だ。