ソフトバンク社長「ヤフーを肯定する」 アスクル問題で
ソフトバンクの宮内謙社長は5日、都内で開いた決算会見で子会社のヤフーがアスクルと個人向けネット通販などを巡って対立している問題について、「ヤフーを肯定したい」と話した。ヤフーは2日のアスクル株主総会で、独立社外取締役3人と岩田彰一郎前社長の再任に反対の議決権を行使した。宮内氏は「事業を大きく伸ばすための大義があったと判断している」と述べた。
宮内氏はヤフーの取締役も兼ねる。ヤフーが岩田氏の再任に反対した点について「ヤフーの執行部が決めることだ」とした上で、「苦渋の決断だがアスクルを伸ばしていくためだ」との見解を示した。
ヤフーはアスクルの独立社外取締役3人の再任議案にも反対した。この点については「詳しく述べるわけにはいかないが、アスクルの経営実態を調べてほしい」として、旧経営陣への不満を表明した。その上で「(ヤフーの決断が)正しかったと将来わかってもらえると思っている」と強調した。
アスクル側がヤフーに資本・業務提携の解消を求めている。宮内氏は「新しい経営陣については(意向を)確認していない。少なくともちらっと聞いている感じではヤフーと連携している方がいいという声も聞こえてくる」と話した。