ノリタケの4~6月期、純利益17%減 砥石振るわず
ノリタケカンパニーリミテドが2日発表した2019年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比17%減の19億円だった。最終減益は2四半期連続。世界で鉄鋼や半導体の市場が低迷し、砥石を中心とした工業機材の需要が落ち込んだ。リチウムイオン電池関連は好調だったが、補えなかった。
売上高は4%増の317億円、営業利益は14%減の16億円だった。リチウムイオン電池や電子部品分野で乾燥炉と焼成炉の販売が伸び、エンジニアリング事業の売上高は45%増の69億円だった。
利益率の高い砥石の低迷で工業機材事業と、自動車向けの電子回路基板などが苦戦したセラミック・マテリアル事業はそろって減収減益だった。祖業の食器事業は減収で赤字が小幅に拡大した。
20年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比1%減の1240億円、純利益は43%減の55億円を見込む。
関連企業・業界