ライブドアに9カ月、IoT経営者の原点
敗れざる者たち ネット興亡記外伝(1)
21世紀に入るとともに時代の寵児(ちょうじ)と騒がれた堀江貴文の逮捕で実質的に幕を閉じたライブドア。証券取引法違反(現・金融商品取引法)で実刑判決を受けた堀江は刑期を終え、今は実業家として民間ロケットの開発に取り組む。ホリエモンの元に集まった若い才能は今、どうしているのか。ネットビジネスの拡大期に得たデジタル時代のノウハウと人脈を手に、様々なフィールドに飛び込んだ者たちを追う。
ライブドアでテックと出合う
ライブドアの前身会社ができたのは、ネットビジネスの勃興期にあたる1996年。21世紀に入ってからは相次ぐM&A(合併・買収)で業容を急拡大した。ITと既存産業の融合に目をつけ、実現はしなかったが、創業10年足らずで放送局やプロ球団の買収を図った。
身の丈を超えた成長欲があだとなり
インターネット産業の勃興を彩る起業家たちの挑戦と苦悩の物語を描くシリーズ「ネット興亡記」。その中で今も功罪を問われるのがライブドアだ。時代が21世紀に入るとともに時代の寵児(ちょうじ)と騒がれ、2006年1月、堀江貴文の逮捕で実質的に幕を閉じた。だが、ホリエモンのもとに集まった若い才能たちは舞台を移して今も活躍している。多くはライブドアを買収したLINEに移ったが、自らの腕を信じて異なるフィールドに飛び込んだ者もいる。昨年10月に公開したネット興亡記・第2部「敗れざる者たち」の外伝として「ライブドアの残党」のその後の物語を追う。 (2018年10月に日経産業新聞に掲載した記事を加筆修正しました)
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