バド男子、レジェンド対決 2012年ロンドン五輪
バドミントン史に永遠に刻まれるであろうライバル物語がある。男子シングルスで五輪2大会連続金メダルの林丹(中国)と、3大会連続銀メダルのリー・チョンウェイ(マレーシア)。2人のレジェンドは五輪を舞台に名勝負を演じ続けてきた。
2008年北京大会決勝では2-0で地元の林丹に軍配が上がった。12年ロンドン決勝での再戦は、リベンジに燃えるリーが序盤から全開。林丹のミスを次々誘い、第1ゲームを21-15でものにする。第2ゲームは林丹が取り返し、迎えた最終ゲーム。どちらかがリードすれば、すぐに追いつく一進一退の攻防で、世界最高峰の互いの技術をぶつけ合う激闘だった。18-19からネットプレーで2点を連取した林丹がマッチポイントを握ると、最後は何十回ものラリーの応酬の末、林丹が2大会連続で頂点に立った。
16年リオデジャネイロ大会準決勝でも三たび対戦が実現し、ついにリーが勝利するも、決勝で敗れて金メダルはならなかった。リーは今年6月に引退を発表。東京での五輪4度目の対決もかなわぬ夢となった。