元ユニクロ・リクルート…クラフトビールに集う異才
クラフトビール革命(5)
かつての地ビールブームを上回る勢いを見せるクラフトビール。全国で醸造所の数は400を超えた。クラフトビール革命が、異業種の人材も巻き込んで、地域に新たな経済効果を生み出しつつある。
ゴミゼロ運動がきっかけ
山あいの棚田で知られる徳島県上勝町に、新たな観光名所が生まれた。ライズ&ウィン ブルーイングカンパニーの
規制緩和で地ビールが誕生して四半世紀。雨後のたけのこのごとく全国にメーカーが乱立したのもつかの間、ブームは数年で泡と消えた。そして今、幾多の危機を乗り越えたメーカーが、品質とマーケティングを磨き上げ「クラフトビール」の名の下に、停滞するビール市場で気を吐いている。米国ではすでに原料や製法にこだわった草の根のクラフトビールが、メガブランドのシェアを食う存在に育つディスラプション(創造的破壊)が起きている。日本でも動き出した「クラフトビール革命」の立役者を追う。