証明書手数料、交通系ICで 船橋市が千葉県内初
千葉県船橋市は1日、住民票や印鑑証明書の発行手数料を交通系ICカードで支払えるサービスを導入する。第1弾として本庁の戸籍住民課や税務課、船橋駅前総合窓口センターの窓口に読み取り端末を設置した。市民の利便性向上のほか、行政側も現金の取り扱いにかかる手間やリスクを省ける利点がある。
船橋市によると、交通系ICカードを証明書手数料の支払いに活用するのは県内の自治体で初めてという。首都圏で広く普及しているSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)のほか、JR東海のTOICA、JR西日本のICOCAなど全9種類のカードに対応する。
船橋市が発行する証明書は住民票や戸籍抄本、印鑑証明など戸籍住民課分だけで年間62万件(2018年度)にのぼる。一通あたりの手数料は300~450円で「大量の釣り銭を用意するなど業務が煩雑だった」(戸籍住民課)。第1弾の導入効果を見極め、市内7カ所の出張所への拡大などを検討する。