出光、EVカーシェア参入 まず岐阜で、FC展開も検討
出光興産は31日、超小型電気自動車(EV)を使ったカーシェアリング事業を始めると発表した。まずは岐阜県で展開し、需要や採算性を検証。将来は給油所を運営する販売店向けにフランチャイズ展開も検討する。国内のガソリン需要が縮む中、普及が見込まれるEVで成長の活路を探る。
8月から岐阜県の高山市と飛騨市で始めた。競技用自動車を生産する、タジマモーターコーポレーション(東京・中野)の2人乗り用の超小型EVを出光が購入。価格は15分350円とし、6時間パックなど長時間のプランも用意する。
給油所を展開する系列の販売店へ車両を貸し出して事業の運営を委託。地元企業の駐車場などを貸し出し拠点とする。
2020年6月まで実施し、地元住民や観光客からの需要を検証する。すでに「オートシェア」のブランド名で商標登録を出願しており、将来は地域を広げて自社ブランドでのFC展開も視野に入れる。