三越伊勢丹、営業利益11%減 4~6月 インバウンドが鈍化
三越伊勢丹ホールディングスが31日発表した2019年4~6月期の連結決算は、営業利益が前年同期比11%減の80億円だった。三越日本橋本店など主力店舗で改装工事を進めている影響で営業面積が縮小。インバウンド(訪日外国人)需要も伸びが鈍った。
売上高は2%減の2822億円だった。大規模改装中の三越日本橋本店は5%、伊勢丹新宿本店では2%の減収。訪日客からの売り上げを示す免税売上高は国内百貨店全体で1%増の191億円にとどまった。人件費や宣伝費などコストを削減したが補えなかった。
純利益は前年同期に計上した早期退職制度に関連する特別損失13億円が減るなど、31%増の60億円だった。
20年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比1%減の1兆1900億円、営業利益は3%増の300億円を見込む。