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AIスタートアップ3600社 「熱い分野」はどこだ

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CBINSIGHTS
CBインサイツのデータによると、2013年以降、株式発行によって資金を調達した人工知能(AI)関連のスタートアップ企業は世界で3600社を超える。世界中で続々とAIを武器にしたスタートアップが登場しているというわけだ。今では産業界のあらゆる分野でAIの活用が始まっている。ひと口にAIスタートアップと言っても、各社が手掛けるサービスやテクノロジーはもはや千差万別だ。では、どの分野が今、ホットなのか。ヒートマップでまとめてみた。

AIスタートアップは主に3つのタイプに分類される。大部分を占めるのが、インターネットを介してAIソフトウエアを提供する「AISaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)」を手掛ける企業だ。定型業務を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールの米ユーアイパス(UiPath)や米オートメーション・エニウェア(Automation Anywhere)、顔認証ソフトウエアの中国フェイス・プラス・プラス(Face++)などのユニコーン(評価額が10億ドル以上の未上場企業)はこれに当てはまる。

日本経済新聞社は、スタートアップ企業やそれに投資するベンチャーキャピタルなどの動向を調査・分析する米CBインサイツ(ニューヨーク)と業務提携しています。同社の発行するスタートアップ企業やテクノロジーに関するリポートを日本語に翻訳し、日経電子版に週1回掲載しています。

2つ目はAIを使って主力商品を開発している企業で、機械学習を活用して微生物で種子を処理する米インディゴ・アグリカルチャー(Indigo Agriculture)などが代表例だ。

3つ目はAI計算用に設計されたハードウエアを開発している企業で、AI半導体の英グラフコア(Graphcore)、イスラエルのハバナラボ(Habana Labs)、米セレブラス・システムズ(Cerebras Systems)などが含まれる。

下記のヒートマップでは、AIスタートアップを20の主要産業(医療から金融まで)か、業界横断の12の用途(販売からサイバーセキュリティーまで)に応じて分類し、各カテゴリーの資金調達件数を示した。

(注)ヒートマップには自動運転の自動車やトラック、トラクターを手掛ける企業の資金調達を含むが、その他のハード機器を手掛けるロボット関連スタートアップや、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)専門企業は除外している。

産業ごとの区分

▼航空宇宙・防衛:脅威検知システムや手荷物検査、航空機の設計、ドローン(小型無人機)操縦にAIやコンピュータービジョン(映像から様々な情報を得る技術)を活用するスタートアップ

▼農業:偵察、表現型の解析、植物バイオテック、収穫量予測、病害虫の診断などにAIを活用。水産養殖にAIを使っている企業も含む

▼建設:建設機械などのモニタリング、大気データのアナリティクス(分析)、プロジェクトマネジメントツールにAIを活用

▼家電:AIを搭載したスマートホーム機器(スマートホームの防犯カメラの顔認証など)、介護用のスマート眼鏡やウエアラブル機器、スマートフォンの消費者向けAIアプリなど

▼教育:言語訓練向けの音声分析や自然言語処理、研究資料の要約、自動での論文評価や文学作品のフィードバック、個別の学習コンテンツの作成など

▼金融・保険:コンプライアンス(法令順守)、不正の検知、事務管理作業の自動化、個々人に合わせた資金管理、保険の契約査定、金融・保険業界専用のチャットボット

▼政府:スマートシティーの計画立案、監視、都市空間の設計、防災と復興、政策の結果の予測、水道管理

▼医療:診断、医薬品の研究開発、患者の遠隔モニタリング、救急救命室や病院の管理、ゲノム医療、患者のリスクスコアの評価などの医療分野でのAI利用

▼法律・コンプライアンス:e-ディスカバリー(電子証拠開示)、契約書の起草、書類のチェック、コンプライアンスの監視などのAISaaSを企業の法務部門や法律事務所に提供

▼製造業:資産管理、品質検査、業務効率化、新素材の発見、プロダクトデザインにおける設計変更の結果予測など、AIを活用したスマート製造を手掛ける

▼メディア・娯楽:ゲーム、映像・音声のキュレーション(収集・整理など)とインデックス作成、個々人に合わせたニュースコンテンツの制作、消費者向け娯楽アプリ、写真編集・加工アプリなどにAIを活用

▼鉱業:天然資源の調査・探査、鉱業向けBI(ビジネスインテリジェンス)ツールの改善にAIを活用

▼石油・ガス:掘削効率やパイプラインの管理、油田・ガス田の最適化、シェール向けオペレーショナルインテリジェンス(大量データの可視化・分析)の改善にAIを活用

▼不動産:資産評価、商業ビル運営の最適化、住宅探しの際の仮想アシスタント、インテリアデザイン向けコンピュータービジョン・3Dモデリング、AIを活用した商業用不動産の運用

▼小売り:マーチャンダイジング(商品政策)、在庫管理、レジ無し店舗のテクノロジー、POS(販売時点情報管理)システムの在庫減少のモニタリング、小売り客向けのオムニチャネル(実店舗とネットの融合)・マーケティング、小売りのサプライチェーン(供給網)最適化、電子商取引(EC)の検索などにAIを活用

▼半導体:エッジコンピューターやデータセンター向けAIチップ、AI演算を使える量子コンピューター、AIによる半導体装置の設計・製造支援の開発

▼通信:信号処理、異常検知、スペクトル監視、AIを使った無線LANの支援に機械学習を活用

▼輸送・物流:自動運転車、認識ソフト、車両管理システム、高精度マップ向けの機械学習、車両の予知保全、運転手監視システム、AVシミュレーションソフトなどを開発

▼旅行・宿泊:ダイナミックプライシング、旅行検索、旅行の写真のキュレーション、仮想旅行アシスタント、出張向けの自動経費精算などのAIツールを開発

▼公益事業・エネルギー:発電所の予知保全、電力の供給や需要の予測、発電の最適化、公益事業向けのバッテリー最適化、マイクログリッド(小規模電力網)やビルのエネルギー管理

業界横断の法人向けテクノロジー

下記のAIの用途は業界横断型で、複数の業界に関係する解決策を提供している。

▼データ管理・アナリティクス:学習データの注釈付与、機械学習モデル開発用プラットフォーム、法人向けのプラグアンドプレイ型(自動設定)アナリティクスシステム、AI学習フレームワーク、DRAM管理ソフト、データベース管理ツールなどにAIを活用

▼サイバーセキュリティー:システムやネットワークの活動のリアルタイムでの監視、内部及び外部のデータストリームからのパターンや異常の検知、検知速度の向上、リソースの開放、復旧の迅速化、サイバー攻撃への耐性強化に機械学習を活用

▼ソフトウエア開発:自動でのコードテストや欠陥修正、AIによるウェブデザインの支援、チャットボット作成プラットフォーム、AI活用による様々なプラットフォームに対応したアプリ開発など

▼ソフトウエアの開発部門と運用部門の連携(DevOps):機械学習向けの仮想サーバーとハイブリッドクラウドの管理システム、AIを活用したアプリ開発システム、ITコストの削減、ログ管理、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)のパイプライン管理(作業工程をパイプラインに見立てた管理手法)

▼会話・自然言語処理・自然言語生成・コンピュータービジョン:様々な業界向けの音声分析、自然言語処理・生成、言語翻訳、音声転写サービス、顔認識、物体認識、会話AIプラットフォームの開発

▼オペレーショナルインテリジェンス:ロケーションインテリジェンス(地理空間/衛星画像分析など)、ソーシャルメディアのモニタリングによる競合情報分析、様々な業界向けの予知保全や実物資産の管理

▼プロセス・オートメーション:定型業務を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)など

▼CRM(顧客情報管理):機械学習を活用した営業パイプライン管理や顧客サービス

▼広告・マーケティング:AIを使って個人に応じた販促活動やターゲット広告を実施

▼生産性・プロジェクトマネジメント:会議予約用のAIアシスタント、チーム用ボット、メールソフト「Gメール」やビジネス対話アプリ「スラック」など様々なソースから情報を検索・取得するための従業員支援ツール

▼HR(人事)テック:機械学習を使って履歴書の構文解析、求人、採用時の偏見の排除、新人研修の際のID確認など

▼その他の調査、コンサルティング:中核的なAIリサーチ技術の進化、ロボット向けAIソフトの開発、コンサルティング的手法を使った顧客企業専用のAIシステムの構築

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