米、暗号資産規制の出遅れ鮮明 「リブラ」きっかけに
技術の国外流出への危機感も
【ニューヨーク=関根沙羅】フェイスブックが主導するデジタル通貨「リブラ」をきっかけに、米国内で暗号資産(仮想通貨)規制の明確化を求める声が強まっている。米国では暗号資産を定義する法律がなく、各規制当局は既存の法的枠組みを当てはめて対応している。法律の適用方法が不透明なことから米国での事業展開を避ける企業も出てきており、米国における技術革新の妨げになっているとの懸念も出ている。
米上院銀行委員会は...
Facebookが構想するデジタル通貨。値動きの激しい暗号資産(仮想通貨)と異なり、価格が安定する設計が特徴だ。ドルやユーロなどの法定通貨を裏付け資産とすることで価値を保つ。2020年12月、名称が「リブラ」から「ディエム」に変更された。