首相、人事「8月にはない」 9月に内閣改造・役員人事
安倍晋三首相は30日、自民党本部で開いた役員会で内閣改造・党役員人事を巡り「8月中にはないので、しっかり英気を養っていただきたい」と述べた。8月下旬からの外交日程を終え、9月に実施する方針だ。
8月下旬はフランスでの主要7カ国首脳会議(G7サミット)、横浜市でのアフリカ開発会議(TICAD)が続く。9月上旬にはロシア極東ウラジオストクの「東方経済フォーラム」を控える。首相は一連の日程の後に人事を決め、秋の臨時国会に臨む。
首相は8月1日召集の臨時国会を経て、中旬に地元の山口県を訪れる。終戦の日の15日に全国戦没者追悼式に出席し、山梨県鳴沢村の別荘で夏休みを過ごす予定だ。
麻生太郎副総理・財務相、菅義偉官房長官ら政権の骨格を維持するか判断する。党役員は二階俊博幹事長や「ポスト安倍」候補の岸田文雄政調会長の処遇も焦点だ。
首相は22日の記者会見で人事について「全く白紙だ。これからゆっくり考えたい」と語った。