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先読む力で難局を打開 ラグビー・稲垣啓太(上)

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日本はゴールラインの2メートル前まで押し込まれていた。イタリアはパワーで攻め落とそうと、2メートルの巨漢にボールを託す。その瞬間、猛スピードで迫る影。稲垣啓太は116キロの体でぶつかり、3メートル押し戻した。昨年6月、ラグビー日本代表のテストマッチの一場面だ。タックルも秀逸だったが、その前のプレーが勝因だったと稲垣は振り返る。

直前、密集の右サイドに立っていた。左が攻められたため、カバーに回る。普通なら密集から2人目の位置に入る状況。しかし、稲垣は他の選手にその空間を埋めるよう指示し、自らは3人目まで足を伸ばした。防御ラインで最も速く前に出る、切り込み役のポジションを買って出た形だ。

同時に、目の前の相手がボールだけを見ていることにも気付いていた。パスが渡った瞬間、死角から接近して勝負あり。「自分がいかにいいタックルをするかじゃなく、いいタックルのシチュエーションをつくるかを考えている」という言葉通りの仕事だった。

海外勢と同等の体格に、規格外の仕事量を誇る。昨秋のロシア戦でチームの総タックル数約150回のうち20回を実行し、全て成功させた。スクラムも強く、パナソニック入部以来、6年連続でトップリーグのベスト15に選ばれている。代表に欠かせない理由はもう一つある。局面を予測する力、味方に指示する力が卓越していることだ。

声を聞いて状況判断、味方にも指示

時には2手先まで読んで備える。守備の際、バックスの小兵がFWの正面に立つ場合がある。パワーで突破されたら大ピンチだ。「そういう場面をなくすために、接点になりそうな所にあらかじめ指示してFWを配置する」。相手FWが集まる危険地帯からバックスを避難させるわけだ。

守備担当のリーダーも務める稲垣だが、本来はこうした役割に向くポジションではない。プロップは密集に頭を突っ込んでいることも頻繁で、「攻守交代が起きても気づかないことも多い」。このハンディを補うために働かせるのは耳だ。

「味方の守備の状況はあまり見ず、声で判断する」。誰がどこに立ったという自己申告を拾い集め、頭の中に防御ラインを再現する。「じゃあ自分はここに行かなくてもいいなとか」

体の大きさ、速さには先天的な限界があっても「聞く力」は意識すれば伸ばせる。だから時には周囲に喝も入れる。「しゃべっているだけでは伝わらない。じゃあちゃんと情報を拾いに行けよって」。この秋のワールドカップ(W杯)日本大会。聞いて考えて話せる稲垣のような選手が増えれば、日本の守備はさらに堅くなる。=敬称略

(谷口誠)

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