コメ先物、試験上場延長を申請へ 堂島商取
大阪堂島商品取引所は29日の臨時総会で、8月7日に期限が迫る試験上場中のコメの先物取引について、試験上場の延長を農林水産省に申請することを決議した。延長申請は4度目。当初、目指していた常設の本上場への移行は断念し、2年間の試験上場でコメ先物の存続を目指す。
堂島商取の岡本安明理事長は「本上場への移行はかなわなくなったが、試験上場で承認を得るチャンスはあるので全力を尽くしたい」と述べた。農水省は申請を受け、8月7日までに延長を認めるかどうか判断する。
堂島商取は7月16日に本上場の移行を申請したが、22日に農水省から取引量が前回の試験上場期間から4割減っており、移行の基準を満たさないとの連絡を受けていた。試験上場は本上場より取引量など審査基準が厳しくはない。ただ、過去に4度の試験上場が延長された例はないだけに、認可されるかどうかは予断を許さない。
2011年に試験上場で72年ぶりに取引が復活したコメ先物は前回3度目で商品先物の試験上場延長の最多回数を更新している。今回認可されれば期間でも10年となり、ブロイラー先物の9年を抜いて最長となる。