バスと一部電車乗り放題 宇都宮で社会実験
宇都宮MaaS社会実験実行委員会は9月、宇都宮市内を走るバスや東武鉄道の一部区間を250人限定で乗り放題にする社会実験を行う。バスはスマホアプリをフリーパスとして使い、実験参加者の位置情報や移動目的などのデータを収集する。自家用車での通勤が多い市内で無料化が公共交通の利用にどのように変化を与えるか調べる。
実験は9月6~30日に実施する。参加者には専用のスマホアプリを配信し、乗降時の場所や移動目的を記録してもらう。画面を提示すれば、市内のバス停ならどこでも乗り降りできる。東武鉄道は東武宇都宮駅から西川田駅までが無料となる。アプリではなく磁気定期券を配布する。
参加者は市内在住または市内に通勤・通学しており、公共交通の定期利用がない人から250人ほどを募る。実行委の事務局である宇都宮まちづくり推進機構が8月9日までメールで申し込みを受け付ける。位置情報などのデータ提供のほか、実験前後のアンケート調査にも協力してもらう。
宇都宮MaaS実行委には早稲田大学や宇都宮大学、バス会社の関東自動車(宇都宮市)、JRバス関東(東京・渋谷)、宇都宮市などが参加している。社会実験は文部科学省の研究事業の一環として実施する。