東京五輪メダルは光の渦 デザイン公表
2020年東京五輪の開幕まで1年となった24日、大会組織委員会は選手に授与する金銀銅のメダルを公表した。市松模様の大会エンブレムを、立体的なリングが囲むシンプルなデザイン。輝きをテーマに、リングに渦状の切り込みを入れて光を反射しやすくした。
メダルは直径85ミリメートル、厚さは最大12.1ミリメートル。金メダルは重さ約556グラムで、これまでの夏季大会で最も重い。大阪府のデザイナー、川西純市さん(51)の案が採用された。川西さんは「1年後に開催される東京五輪の舞台で、アスリートが頂点に立ってこのメダルがその胸に輝く日を心から楽しみにしている」とコメントした。
側面には競技名などが英語で刻印され、もう一方の面には国際オリンピック委員会(IOC)の規定に沿って勝利の女神「ニケ」の図柄があしらわれた。
メダルは五輪、パラリンピック合わせ約5000個を用意する。全国から回収した使用済みの携帯電話や小型家電の金銀銅を使って製造する。回収には全国の自治体の9割となる約1500市区町村が協力した。
メダルの製造は18年12月に始まっており、20年5月に全て完成する予定だ。リボンには大会カラーの藍色と紅色で市松模様が描かれ、ケースには国産のタモ材が使われる。