伊藤忠食品、フードシェア運営会社に出資
食品卸大手の伊藤忠食品は23日、フードシェアリング事業を手掛けるコークッキング(東京・港)に出資したと発表した。フードシェアは飲食店などで余った食材や料理を消費者向けに割安で販売するサービスで、参入企業が増えている。伊藤忠食品は取引先の飲食店などに同サービスを紹介して、食品ロス削減の取り組みを加速させる。
このほど伊藤忠食品を引受先とする第三者割当増資を行った。出資比率や金額は明らかにしていない。
コークッキングはフードシェアサイト「TABETE(タベテ)」を運営する。急な予約のキャンセルが出た際などに、飲食店はタベテを通じて余った食材や料理を売ることができる。約300店舗が登録し、会員数は約14万人に上る。
食品ロス削減推進法が5月に成立するなど、食べられるのに捨てられる食品ロスへの関心は高まっている。コークッキングは伊藤忠食品の支援を受け、登録企業を増やしていく考えだ。