「5G、地方でこそ有効」5知事、富山でシンポジウム
石井隆一富山県知事ら5県の知事が22日、富山市内で開かれたシンポジウムに参加し、地方創生について意見交換した。23日から富山市で開かれる全国知事会議の事前イベントの一環で、地方における次世代通信規格「5G」など先進技術の活用がテーマになった。
全国知事会会長の上田清司埼玉県知事のほか、岐阜県の古田肇知事、高知県の尾崎正直知事、山形県の吉村美栄子知事が参加。石井知事は5Gについて「地方は人口減で生産性向上が必要。中山間地などで活用が期待される」と述べ、基地局の設置などで国に財政支援を求める考えを示した。
上田知事は「いい活用事例を地方で横展開すべきだ」と話す一方、通信容量が大きい分、セキュリティー面での対策も重要になると訴えた。
古田知事は航空宇宙、尾崎知事は園芸農業、吉村知事はバイオテクノロジーといった自県の技術育成への取り組みを説明した。
23~24日に開かれる全国知事会議では災害対策や5Gの利活用などがテーマになる予定。