東北の知事ら地域の課題対応に期待 参院選結果受け
21日に投開票された参院選の結果、東北の1人区は青森と福島を除く4選挙区で野党統一候補が勝利した。自治体トップや経済界からは当選議員に対し、東日本大震災の復興や少子高齢化などの問題について取り組むよう求める声が相次いだ。
山形県の吉村美栄子知事は当選した野党統一候補について、「地方の声をしっかりと国政の場に届ける太いパイプ役を担っていただくことを期待する」とのコメントを発表した。秋田県の佐竹敬久知事は「少子高齢化や人口減少問題、地域の活性化など課題が山積している本県のため、ご活躍されることを期待している」と述べた。
岩手県の達増拓也知事は当選者について「様々な困難に直面している人たちの声をしっかりと受け止めて国政を動かすことができる」と期待を示した。福島県の内堀雅雄知事は「東日本大震災と原子力災害からの復興、人口減少対策をはじめとする地方創生の推進に全力で取り組んでもらいたい」とコメントした。
東北経済連合会の海輪誠会長は選挙結果を「安倍政権が有権者から信任を得た」とした上で、「政権には震災復興や経済再生、成長戦略の実現に一層のスピード感を持って取り組んでいただきたい」と要望。仙台経済同友会の大山健太郎幹事長は「復興・創生期間が終わった後の経済支援に活躍してほしい」と語った。