「れいわ新選組」支援者ら歓声
現職の山本太郎氏(44)が4月に旗揚げした政治団体「れいわ新選組」は東京都千代田区のホテルに開票センターを開いた。21日夜、比例で優先的に当選させられる「特定枠」で会社役員、船後靖彦氏(61)が当選を決めると、100人以上集まった支援者から拍手と歓声が上がった。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う船後氏は代読者を伴って登壇し「僕という人間をみなさんの目で見て、必要な支援とは何か、いま一度考え直していただける制度をつくっていきたい」と抱負を語った。団体の代表を務める山本氏も「生産性で人間をはからせない世の中、第一歩を皆さんがつくった」「熱は確実に伝わっている」と喜んだ。
れいわは今回、比例代表に船後氏や山本氏を含む9人、東京選挙区に1人の計10人を擁立した。
俳優経験もあり、6年前の参院選・東京選挙区で66万票以上を得た山本氏が知名度をいかし、全国を行脚する「リアルどぶ板」(同氏)を展開。選挙に関心が薄い層を意識しSNS(交流サイト)なども多用した。
「消費税廃止」などの公約や、山本氏の分かりやすい演説がインターネットを中心に話題を集めた。選挙戦が進むにつれて勢いは増し、投開票2日前に「#比例は山本太郎」というワードがツイッターのトレンド入りするほどだった。陣営側によると、これまでに集めた寄付金は約4億円に上るという。