中国、アフリカと初の安保会議 軍事でも関係強化
【北京=羽田野主】中国がアフリカ各国と安全保障分野について話し合う「中国アフリカ平和安全フォーラム」が20日閉幕する。フォーラムの開催は初めてでアフリカ50カ国の代表らが参加した。北京市で国防省が6日間の日程で主催した。中国には広域経済圏「一帯一路」構想だけでなく、軍事面でもアフリカと関係を強化する狙いがある。
中国国営の新華社によると、15カ国の国防相が参加した。魏鳳和国防相は17日にアフリカ代表と会談し「平和安全を巡る協力は中国とアフリカ関係の重要な柱だ」と強調。アフリカ代表は中国と反テロや人員の訓練、合同演習などを通じて安保協力の水準を引き上げる考えを示した。アフリカの参加者は中国の陸海空軍部隊を訪問した。
中国はアフリカ東部のジブチで海外初の海軍基地を設けるなどアフリカで影響力を高めようとしている。
中国とアフリカは外交面でも結びつきを深めている。日米欧が中国新疆ウイグル自治区のウイグル族の拘束問題で中国を批判すると、エジプトやアルジェリア、ナイジェリアなどは今月、連名で中国のウイグル政策を支持するとの書簡を国連に送った。