燃料電池バス、体育館に給電 静岡市で実演
トヨタ自動車の燃料電池バス「SORA」で発電した電気を体育館に供給するデモンストレーションが19日、静岡市で行われた。災害時に電力源にできるメリットを市民に体感してもらい、燃料電池バスの普及に向けた機運を高める。
実演には近隣住民や関係者など40人ほどが集まった。体育館の電源を落とした後、バスからの給電で再び照明をつけると参加者は驚いた表情で天井を見上げていた。
水素を燃料とする燃料電池車は二酸化炭素を排出しないため環境に優しい。高い給電能力があり、非常時の電源としても活用できるのも利点だ。
静岡県内では路線バスへの導入が計画されている。静岡県経済産業部の三須敏郎部長代理は「多くの人に水素の利活用に関心を持ってもらいたい」と話した。